私、高校2年生の佐藤美咲です。今日は、私が実際に経験した「ナチュラルメイク」との出会いと、それによって変わった学校生活について話したいと思います。
入学したての頃の私は、すごく内気な女の子でした。クラスメイトと話すのも緊張して、いつも下を向いて歩いていました。そんな私の転機は、入学して3ヶ月が経った梅雨の季節。同じクラスの綾香ちゃんが声をかけてくれたんです。
「美咲って、すっごくかわいい顔してるのに、もったいないよ！」
その言葉がきっかけで、綾香ちゃんが私にメイクを教えてくれることになりました。最初は不安でしたが、綾香ちゃんは「ナチュラルメイクなら、校則も守れるし、自分らしさも表現できるよ」と優しく教えてくれました。
まず始めたのは、スキンケア。綾香ちゃんが薦めてくれた化粧水とクリームで、肌をしっかり保湿することから。「メイクの基本は健康的な素肌作り」というのが、彼女の持論でした。朝晩の丁寧なお手入れで、少しずつ肌が変わっていくのを実感できました。
次に挑戦したのは、BBクリーム。素肌感を残しながら、ほんのり明るい血色感が出る程度の薄づきタイプを選びました。指先でやさしくトントンと叩き込むように馴染ませると、まるで素肌のような自然な仕上がりに。
アイメイクは、ブラウン系のアイシャドウを使って、二重幅に沿って薄くのせるだけ。目尻に向かってほんの少しだけ濃くグラデーションをつけると、自然な陰影が生まれます。マスカラも下まつげはつけずに、上まつげだけにブラウンカラーを。まつげは根元からしっかりビューラーでカールをつけることで、パッチリとした印象に。
チークは、オレンジベージュの色味を頬の高い位置にそっとのせます。笑顔を作った時にリンゴのような丸みが出る位置がポイント。ここでのコツは、付けすぎないこと。ほんのりと血色が良く見える程度でOKです。
リップは、唇の色に近い明るいピンクのティントを選びました。グロスやルージュは派手になりすぎる可能性があるので、学校メイクには控えめなティントがぴったり。内側から染み出すような血色感が、自然で健康的な印象を演出してくれます。
このナチュラルメイクを始めてから、少しずつ変化が現れ始めました。鏡を見る度に、以前より明るい表情の自分に出会えるようになったんです。それは単にメイクのテクニックだけではなく、自分に自信が持てるようになった証でもありました。
クラスメイトとの会話も自然に増えていきました。「美咲ちゃん、最近輝いてるね」って言われることも。そんな言葉をもらう度に、もっと自分らしく、でも控えめに可愛くいられる「ナチュラルメイク」の素晴らしさを実感しています。
大切なのは、メイクで自分を変えることではなく、元々持っている良さを引き出すこと。ナチュラルメイクは、その最適な方法なんです。派手すぎず、でも清潔感があって、何より自分らしさを保てる。それが私の見つけた「ちょうどいい」バランスでした。
今では毎朝のメイクタイムが楽しみになっています。15分程度で完成する私のナチュラルメイク。急いでいる朝でも、この時間だけは丁寧に過ごすようにしています。それは、一日のスタートを気持ちよく切るための大切な儀式になりました。
学校生活でも、以前より積極的に手を挙げられるようになりました。人前で話すことも怖くなくなって、文化祭の実行委員にも立候補できました。メイクを通じて見つけた自信が、こんなにも私の世界を広げてくれるなんて、思ってもみませんでした。
綾香ちゃんには今でも感謝しています。彼女が教えてくれた「ナチュラルメイク」は、単なる化粧テクニックではなく、自分らしさを見つける方法だったんだと思います。
今、同じように悩んでいる女子高生の皆さんへ。ナチュラルメイクは、きっとあなたにも新しい扉を開いてくれるはず。派手にならない程度の工夫を重ねながら、自分らしい表現方法を見つけていってください。
そして何より大切なのは、メイクを楽しむこと。毎日の小さな変化を喜び、新しい自分との出会いを楽しむ気持ち。それが、より輝く明日への第一歩になるはずです。
私の「ナチュラルメイク」との出会いは、まだ始まったばかり。これからも、もっと素敵な自分に出会えることを楽しみにしています。メイクは確かに魔法のような力を持っています。でも、それは自分の良さを引き出すための道具であって、仮面ではないということ。それが、私がナチュラルメイクを通じて学んだ最も大切なことかもしれません。
コメント