私、高校2年生の佐藤美咲です。今日は、私がナチュラルメイクに出会って人生が変わった話をみなさんに聞いてもらおうと思います。
中学生の頃の私は、とにかく自分に自信が持てない子でした。クラスメイトと話すときも、なんとなく視線を合わせられなくて。写真を撮るのも苦手で、みんなと一緒に写るときはいつも後ろの方に隠れるように写っていました。
そんな私が変わるきっかけになったのは、高校に入学して出会った親友の梨沙との出会いでした。梨沙は、いつも明るくて、クラスの人気者。でも、実は彼女も中学時代は私と同じように悩んでいたんだって。「メイクって、自分を表現する道具なんだよ。ナチュラルメイクなら、毎日の学校生活でも楽しめるよ」って教えてくれたんです。
最初は半信半疑でしたが、梨沙に教えてもらいながら、少しずつメイクを始めてみました。まずは、BBクリームで肌をワントーンアップ。これだけでも、くすみがちだった私の肌が見違えるように明るくなったんです。
次に挑戦したのは、アイブロウ。眉毛を整えるだけで、表情がパッと明るくなるって本当なんですね。ペンシルタイプのアイブロウで、自然な眉毛を描く練習を重ねました。最初は上手くいかなかったけど、毎日の積み重ねで、今では5分で完璧な眉毛が描けるようになりました。
そして、私が特に気に入っているのが、チークとリップです。ほんのりピンクのクリームチークを頬の高い位置にポンポンとのせると、自然な血色感が出て、まるで運動後のような健康的な表情に。リップは、ティントタイプのものを使って、唇の内側から色づけていくと、まるで生まれつきの色素みたいな自然な発色になるんです。
こうしてナチュラルメイクを始めて3ヶ月が経った頃、驚くような変化が起こりました。朝の通学電車で、いつも一緒になる同じ制服の子に「最近、明るくなったね」って声をかけられたんです。実は、その子とは半年以上顔を合わせていたのに、私から話しかける勇気がなくて。でも、その日を境に、私たちは仲良くなって、今では一緒に登下校する親友になりました。
メイクをすることで、鏡を見る時間が増えました。そして、不思議なことに、自分の顔を見るのが怖くなくなってきたんです。むしろ、「今日はチークの色、もう少し濃いめにしてみようかな」とか「アイシャドウ、薄いブラウンにしてみよう」とか、自分の顔で遊べるようになってきました。
学校での様子も変わりました。以前は、先生に当てられても小さな声でしか答えられなかったのに、今では堂々と発言できるようになりました。部活動でも、後輩たちに話しかけられることが増えて、「先輩、今日のメイク可愛いですね」って言われることも。
でも、最大の変化は私の心の中で起きました。毎朝、メイクをする時間が、自分と向き合う大切な時間になったんです。鏡の中の自分に「今日も頑張ろうね」って話しかけるのが習慣になりました。
ナチュラルメイクは、決して派手なものではありません。でも、それは自分らしさを引き出すための、とっても素敵なツールなんです。私の場合は、眉毛を整えて、BBクリームで肌をトーンアップして、チークとリップで血色感を出す。これだけのシンプルなステップで、こんなにも自分が変われるなんて、始める前は想像もできませんでした。
今では、メイクをしながら、その日の予定を考えたり、昨日あった楽しかったことを思い出したり。そんな時間が、毎日の生活の中で大切な癒しの時間になっています。
そして、何より嬉しいのは、家族の反応です。最近、母が「美咲、最近本当に綺麗になったわね。でも、それ以上に表情が明るくなって、お母さん嬉しいの」って言ってくれました。その言葉を聞いた時、思わず涙が出そうになりました。
メイクは、決して自分を偽るものではありません。むしろ、本来の自分らしさを引き出してくれる、素敵な魔法のようなものだと私は思います。派手なメイクや流行のメイクを追いかけるのではなく、自分に合った、自然な表情を作れるナチュラルメイク。それは、まるで「ありのままの自分」をそっと後押ししてくれるような存在なんです。
これから初めてメイクにチャレンジする人にアドバイスするとすれば、「焦らなくていいよ」ということです。私も最初は失敗ばかりでした。でも、少しずつ練習を重ねて、自分に合うやり方を見つけていけば、必ず素敵な変化が訪れるはず。
そして何より大切なのは、メイクを楽しむこと。毎日の小さな変化を愛おしく感じながら、自分らしさを見つけていく過程を大切にしてほしいと思います。私にとって、ナチュラルメイクは単なる化粧品の使い方じゃなく、自分を好きになるための大切な一歩となりました。
今日も私は、いつものように鏡の前に座って、メイクを始めます。「今日も素敵な1日になりますように」そんな願いを込めながら。
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