あの日、リップが完全に溶けてたんだよね。
友達の美咲が「今日めっちゃ天気いいから公園行こう」って突然LINEしてきたのが朝の9時で、私はまだベッドの中でスマホ見ながらゴロゴロしてた。でも確かに窓から差し込む光がやけにまぶしくて、カーテンの隙間から見える空が真っ青で、こんな日に家にいるのはもったいない気がして、結局30分後には着替えて家を出てた。ポーチにいつものコスメ一式突っ込んで。
集合場所の駅前に着いたら、美咲と、あと大学の同じゼミだったリョウとアヤも来てて、なんだかんだで4人になってた。リョウは相変わらず黒いキャップ被ってて、アヤは最近買ったっていうピンクのワンピース着てて、なんかもう初夏みたいな格好。私たちが向かったのは駅から徒歩15分くらいの、名前もよく知らない大きめの公園。芝生が広がってて、犬の散歩してる人とか、ランニングしてる人とか、ベンチで本読んでるおじさんとか、いろんな人がいる場所。
太陽が本当に容赦なくて。
5月の終わりってこんなに暑かったっけって思いながら、私たちは木陰を探して歩いた。美咲が「バドミントン持ってきた」ってリュックからラケット出して、リョウが「マジで?ガチ勢じゃん」って笑ってて、アヤは「私運動苦手なんだけど」って言いながらも結局一緒にやることになった。芝生にレジャーシート広げて、荷物置いて、とりあえず2対2で始めたんだけど、私とアヤのチームが圧倒的に弱くて、シャトルがどこ飛んでくか全然読めなくて、気づいたら笑いすぎてお腹痛くなってた。風が吹くたびにシャトルが変な方向に流れて、リョウが追いかけて走ってく姿がなんか面白くて、美咲も「もう無理、膝笑ってる」って芝生に座り込んでた。
そういえば去年の夏、海に行ったときも美咲とバドミントンやったんだよな。あのときは砂浜だったから余計に難しくて、ラケット振るたびに砂が舞い上がって、結局誰も点数数えてなかった。海の家で食べたかき氷の味、今でも覚えてる。いちごシロップがめちゃくちゃ甘くて、氷が溶けるのが早すぎて、最後コップの中が赤い水たまりみたいになってた…けど、それはまあ今回の話とは関係ないか。
1時間くらい遊んだあと、さすがにみんな疲れてレジャーシートに戻った。私はポーチからリップを取り出そうとして、ファスナー開けた瞬間に気づいた。中身がぬるい。嫌な予感がして、お気に入りのリップ——確か「ルナティーク」っていうブランドの限定色——を取り出したら、案の定キャップの中でドロドロに溶けてた。指に赤いクリームみたいなのがべったりついて、もう笑うしかなくて。「見て、これ」って美咲に見せたら、「うわ、芸術作品じゃん」って爆笑された。リョウは「それ食えるの?」とか意味不明なこと言ってたし、アヤは「私も前、車の中に置いてたリップ溶けたことある」って共感してくれた。
日差しって本当に侮れない。直射日光の下に置いといたポーチの中、たぶん40度とか超えてたと思う。触った瞬間、ほんのり温かいっていうか、熱いっていうか。コスメって意外と繊細で、温度管理ちゃんとしないとすぐダメになる。特にリップとか、クリーム系のアイシャドウとか。この日を境に、私は夏場のコスメポーチの扱いを見直すことになった。保冷剤入れるとか、日陰に置くとか、基本的なことなんだけど、意識してなかったんだよね。
そのあと近くのコンビニでアイス買って、また公園に戻って、今度は何するでもなくただ芝生に寝転がってた。空が青くて、雲がゆっくり流れてて、遠くで子どもたちの声が聞こえて。美咲が「このまま夕方までいようよ」って言って、リョウが「バイトあるから無理」って返して、アヤは目つぶってて寝てるのか起きてるのかわからなくて。私はスマホで溶けたリップの写真撮って、インスタのストーリーに上げたら、フォロワーから「わかる」ってリアクションいっぱい来た。
結局その日、私たちは3時くらいまで公園にいて、帰り道にドラッグストアで新しいリップ買った。限定色じゃない、普通のやつ。
公園で過ごす時間って、何か特別なことをするわけじゃないけど、妙に記憶に残る。あの溶けたリップも、今はもう捨てちゃったけど、写真だけは残ってて、たまに見返すと笑える。コスメが溶けるくらいの太陽の下で、友達と笑って、それだけで十分だったんだと思う。
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組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:上辻 敏之

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