暖かな春の日差しが降り注ぐ休日の午後、私は親友の美咲と由香と待ち合わせた中央公園のベンチに座って、待ち合わせ時間より少し早く到着した私は、カバンの中から新しく買ったリップを取り出してちょっとお直し。そんな時、後ろから「ごめーん、待った?」という懐かしい声が聞こえてきました。
振り返ると、美咲と由香が笑顔で手を振りながら近づいてきます。久しぶりの再会に、思わず3人で抱き合って喜びを分かち合いました。私たちは大学時代からの親友で、それぞれ就職して忙しい日々を送っていますが、こうして時々集まってはおしゃべりを楽しむのが私たちの大切な息抜きタイムなんです。
「ねぇねぇ、理沙のリップ可愛い色だね!新作?」と美咲が興味津々な様子で覗き込んできました。「うん!最近のお気に入りなの。つけ心地もよくて、発色も絶妙なのよ」と答える私。すると由香も「私も新しいコスメ買ったの!」と、さっそくカバンの中から可愛らしいパッケージのチークを取り出しました。
春の陽気に誘われるように、私たちは公園の芝生の上にレジャーシートを広げ、持ち寄ったコスメを並べてミニ女子会の始まりです。周りには子供たちが元気に遊ぶ声が響き、時々そよ風が花びらを運んでくる、そんな心地よい空間の中で、私たちのコスメトークは盛り上がっていきました。
「これ、すっごく良いんだよ!」と由香が取り出したのは、最近話題の韓国コスメのクッションファンデーション。「カバー力があるのに、素肌感がすごくナチュラルで、しかも崩れにくいの」と熱心に説明する由香の顔は、確かに透明感があってツヤっぽい。
美咲も負けじと「私のおすすめはこれ!」とアイシャドウパレットを見せてくれました。春らしいピンクやオレンジ、イエローなど、明るい色合いが詰まった可愛らしいパレット。「これ一つあれば、オフィスメイクからデートメイクまでバッチリだよ」と得意げに語る美咲に、私たちは思わず「さすが!」と感心。
話に夢中になっているうちに、太陽の位置も少しずつ変わっていき、木漏れ日が私たちの周りで優しく踊っています。ふと見上げると、青空に浮かぶ白い雲が、まるでコットンパフのように柔らかく見えました。
「あ、そうそう!」と私は思い出したように、新調したメイクブラシセットを取り出しました。「これ、エシカルな素材を使っているんだって。使い心地もすごく良くて、お気に入りなの」環境に配慮した商品選びも、最近の私たちの間でのトレンドです。
由香が持ってきたハンドクリームの香りに誘われて、近くで遊んでいた小さな女の子が興味津々な様子で近づいてきました。「いい匂いだね」と笑顔で言う女の子に、由香は優しく「お母さんと一緒なら、ちょっとだけつけてみる?」と声をかけます。
そんなほのぼのとした雰囲気の中、私たちは次々と新作コスメの情報を交換し合いました。デパコスからプチプラまで、それぞれのお気に入りアイテムには、必ず素敵なストーリーが隠されています。「これは彼とのデートの日に使ったの」「これは就活の時に自信をくれた私の必需品」など、メイクアイテムは私たちの人生の大切な思い出とも結びついているんです。
春の陽射しが少しずつ柔らかくなってきた頃、美咲が「そうだ!みんなでメイクチェンジしてみない?」と提案。私たちは持ち寄ったコスメを使って、お互いのメイクを少しずつアレンジしていきました。
普段はオフィスメイクが基本の私に、由香がツヤ感のあるナチュラルメイクを施してくれます。美咲には私が、彼女の魅力を引き立てるピンクベースのメイクを。由香には美咲が、韓国風のグラデーションリップで旬顔に仕上げていきました。
メイクチェンジが終わった後、スマートフォンで撮影した写真を見ながら、私たちは声を上げて笑いました。いつもと少し違う表情の自分に、新鮮な驚きと喜びを感じます。「やっぱりメイクって楽しいね!」という言葉に、全員が大きくうなずきました。
公園では相変わらず子供たちが元気に走り回り、カップルがベンチでくつろぎ、お年寄りが散歩を楽しんでいます。その中で私たちは、まるで女子高生に戻ったかのように、無邪気にコスメ談義に花を咲かせ続けました。
「次はみんなでコスメショップ巡りしない?」という提案に、すかさず「行く行く!」と声が上がります。「今度は原宿の新しいショップに行ってみたいな」「表参道のあのお店も気になるよね」と、次回の約束もすぐに決まりました。
夕暮れが近づき、少しずつ帰り支度を始める頃。私たちは今日のお気に入りアイテムを交換し合い、「また近いうちに会おうね」と約束して別れました。
帰り道、夕陽に照らされた街並みを眺めながら、私は今日のことを思い返していました。メイクアイテムは単なる化粧品ではなく、私たちの毎日に彩りを添え、時には勇気を与えてくれる大切なパートナー。そして何より、こうして友達と語り合える時間こそが、かけがえのない宝物なのだと実感しました。
カバンの中の新しいリップを握りしめながら、私は次に会える日を今から楽しみに、軽やかな足取りで帰路につきました。春の優しい風が、今日の楽しい思い出を連れて、私の髪をそっと撫でていきました。
役職名:上辻 敏之
コメント