朝6時半。スマホのアラームを止めて、今日は重要な会議だということを思い出す。
洗面所の鏡の前に立つと、いつもより少しだけ背筋が伸びる気がする。今日のプレゼンは部長も同席するし、他部署の人たちも来る。正直、緊張してる。だからこそ、ちゃんと「仕事ができる人」の顔を作らなきゃいけない。
化粧って不思議なもので、ただ色を乗せているだけなのに、自分の中のスイッチが入る瞬間がある。ベースメイクを丁寧に仕上げながら、昨夜準備した資料の内容を頭の中で反芻している。ファンデーションのパフが肌に触れる感触が、なんだか儀式みたいで落ち着く。
眉毛を描くときが一番集中する。ここで失敗すると一日中気になってしまうから、慎重に、でも迷いなく。少し角度をつけて、意志の強さを演出する。「凛とした印象」って雑誌でよく見る言葉だけど、要するに眉毛なんだよね、結局。
アイシャドウはいつもより控えめに。ブラウン系のグラデーションだけで、ラメは最小限。オフィスの蛍光灯の下でキラキラしすぎると、なんか浮いちゃうんだよね。以前、張り切ってパール入りのシャドウを塗っていったら、同僚に「今日合コン?」って聞かれて、会議前だったのに笑ってしまった。あれは恥ずかしかった…
リップは迷う。
赤系にするか、ベージュ系にするか。結局、少しだけ赤みのあるローズ系を選んだ。完全に赤だと主張が強すぎるし、ベージュだと顔色が悪く見える。このあたりのバランス感覚って、何年も試行錯誤してやっと掴めた気がする。ちなみに使ってるのは「エレガンシア」っていうブランドのリップで、これ本当に落ちにくくて重宝してる。会議中にトイレに立って鏡を見たら口紅が消えてた、なんて悲劇は避けたい。
チークは頬骨の高い位置に、薄く。ここも塗りすぎると途端に「遊びに行く人」になってしまう。オフィスメイクって引き算の美学だなって思う。足すんじゃなくて、削っていく作業。でも削りすぎると今度は疲れた人に見えるから、本当に難しい。
鏡の中の自分を見る。うん、悪くない。いつもの自分よりちょっとだけ強そうで、ちょっとだけ頼りがいがありそうで、でも嫌味じゃない。このバランスが取れてると、不思議と自信が湧いてくる。化粧って鎧みたいなものかもしれない。素顔の自分を守るための、薄くて柔らかい鎧。
時計を見ると7時15分。まだ少し時間がある。コーヒーを淹れながら、もう一度資料に目を通す。窓の外はまだ薄暗くて、冬の朝特有の冷たい空気が漂っている。でもこの時間帯の静けさ、嫌いじゃない。
スーツを着て、もう一度鏡の前に立つ。全身を映してみる。メイクと服装が合っているかチェックする。今日のジャケットは紺色で、シャツは白。リップの色がちょうどいいアクセントになってる。完璧、とまではいかないけど、これで十分。
玄関で靴を履きながら、ふと思う。こうやって毎朝「仕事用の顔」を作って、電車に乗って、オフィスに着いて、一日が始まる。帰宅したらメイクを落として、また素の自分に戻る。その繰り返し。
バッグの中にリップとパウダーを入れる。お守りみたいなもの。
会議、うまくいくといいな。まあ、準備はしたし、メイクもばっちりだし。あとは…なんとかなるでしょ。
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組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:上辻 敏之

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