洗面所の蛍光灯が妙に明るくて、目を細めながらファンデーションのスポンジを手に取った。
今日は友人の結婚パーティー。二次会っていう名目だけど、実質的には新しい出会いを期待してる人たちの集まりみたいなものだと思ってる。私も例外じゃない。だからこうして、いつもより30分早く起きて、鏡の前に座ってる。化粧ポーチから取り出したアイシャドウパレットは、去年のクリスマスに自分へのご褒美で買った「ルナージュ」っていうブランドのやつ。使うたびに「高かったな」って思い出すんだけど、今日みたいな日には惜しみなく使いたくなる。
ベースメイクを終えて、眉毛を描いてる時にふと気づいた。この作業って、期待値をコントロールする儀式なのかもしれない。
丁寧にアイラインを引きながら、何を期待してるのか自分でもよくわからなくなってくる。素敵な人との出会い?それとも、ただ「今日の私、いい感じ」って思える瞬間?鏡に映る自分の顔は、まだ完成途中で中途半端な状態。片目だけアイラインが引かれていて、なんだかアンバランス。でもこの瞬間が一番ワクワクするんだよね。完成形がまだ見えない状態。可能性だけが広がってる感じ。
そういえば前に、張り切りすぎて失敗したことがある。
三年前の春だったかな。会社の先輩に誘われた飲み会で、やたら気合い入れてメイクしていったら「今日お見合い?」って笑われた。あの時は本当に恥ずかしくて、トイレに駆け込んでティッシュでアイシャドウを半分落とした記憶がある。それ以来、「頑張ってます感」を出さないように気をつけてるつもりなんだけど、でも今日はちょっとくらい頑張ってもいいよね、だってパーティーだし…。
チークを頬にのせる。ブラシの柔らかい感触が心地いい。窓から差し込む午後の光が、コスメの容器に反射してキラキラしてる。この時間帯の光って、なんか特別な気がする。夕方でもなく昼間でもない、中途半端な時間。パーティーが始まるのは18時からだから、まだ2時間くらいある。
リップを選ぶのに一番時間がかかる。ポーチの中には5本くらい入ってるんだけど、どれも微妙に色が違って、どれを選ぶかで印象が全然変わる。ピンク系にするか、レッド系にするか。ピンクは優しい感じになるけど、なんか物足りない。レッドは華やかだけど、やりすぎ感が出ないか心配。結局、その中間みたいなコーラルピンクを選んだ。唇に色をのせると、鏡の中の自分が少しだけ完成に近づく。
完成した顔を見ながら、誰に会えるんだろうって考えてる。友人の旦那さんの会社の人たちも来るって聞いた。どんな人がいるのか全然わからない。期待しすぎるとがっかりするし、期待しなさすぎるとチャンスを逃す気がするし。このバランスって難しい。
化粧を落とす時のことを、メイクしながら考えるのって変かな。
今夜、家に帰ってきて、このメイクをクレンジングで落とす時、私はどんな気持ちなんだろう。「楽しかった」って思えるといいな。出会いがあってもなくても、「今日は良い日だった」って思えたら、それでいい気がする。でも本音を言えば、やっぱり少しは期待してる。誰かと目が合って、話が弾んで、連絡先を交換して…なんて妄想しながら、マスカラを睫毛にのせていく。
鏡の前を離れて、選んでおいた服に着替える。部屋の空気がひんやりしてて、肌に触れる布の感触が新鮮。もう一度鏡の前に戻って、全身をチェックする。悪くない。むしろいい感じ。
さて、行くか。
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組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:上辻 敏之


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