鏡の前のコスメと、まだ見ぬ誰かの輪郭

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洗面所の蛍光灯が、いつもより白く感じる。

パーティーの招待状が来たのは先週の火曜日で、それからずっと鏡の前に立つ時間が増えた気がする。別に誰かに会いに行くわけじゃない、って自分では思ってるんだけど。ファンデーションのスポンジを手に取りながら、ああでもないこうでもないと顔を傾けてみたりして。窓の外からは夕方の車の音が聞こえてくる。六時半。ちょうど街が昼と夜の境目にいる時間帯だ。

化粧って不思議なもので、塗り重ねるたびに自分が誰かになっていく感覚がある。

ベースを整えて、チークを入れて、アイシャドウを選んで。今日はどの色にしようかと引き出しを開けると、去年買ったきり使ってなかったブラウン系のパレットが出てきた。「ルナージュ」っていうブランドの、妙に高かったやつ。買った日のことを思い出す。店員さんに勧められるがまま、なんとなく「大人っぽくなれる気がして」手を出したんだった。結局似合わなくて放置してたんだけど、今日ならいけるかもしれない。

そういえば前に友達が言ってたな。「化粧って、自分がどうなりたいかより、誰に会うかで変わるよね」って。そのときは適当に頷いてたけど、今ならちょっとわかる気がする。パーティーには知らない人もたくさん来るらしい。共通の友人が「面白い人いるよ」なんて言ってたけど、面白いってどういう意味だろう。笑わせてくれる人なのか、話が合う人なのか、それとも単に変わった人なのか。

ブラシでチークをぼかしながら、鏡の中の自分と目が合った。

期待してるのかな、私。そう問いかけてみても、鏡は何も答えてくれない。ただ頬がほんのり桃色に染まった顔が映ってるだけ。リップを選ぶ手が少しだけ迷う。いつもの控えめなベージュか、それとも少し攻めた赤系か。赤、といっても真っ赤じゃなくて、レンガ色に近いやつ。これを塗ると、なんだか自分じゃない誰かになれる気がして好きなんだけど、同時に「やりすぎかな」って不安にもなる。結局ベージュを手に取って、でもキャップを開けたところで思い直して赤い方に持ち替えた。

唇に色をのせると、空気が変わった気がした。

窓の外はもうすっかり暗くなっていて、街灯の明かりがぼんやりとカーテン越しに差し込んでくる。時計を見ると七時十五分。そろそろ準備を終えないと間に合わない。でも鏡の前を離れられない自分がいる。マスカラを塗って、眉を整えて、もう一度全体のバランスを確認する。完璧、とは言えないけど、悪くない。むしろいつもよりずっといい。こんな顔で街を歩いたら、誰か気づいてくれるだろうか。

ふと、中学生のときの自分を思い出した。修学旅行の夜、友達が持ってきたリップグロスをこっそり塗って、鏡を見ながらニヤニヤしてた。あのときも今と同じように、どこか遠くにいる「誰か」を想像してたっけ。顔も名前も知らない、でも確かにどこかにいるはずの人。

コスメポーチのチャックを閉めて、部屋の電気を消す。

玄関で靴を履きながら、ふと気づく。今日会う人の中に、もしかしたら特別な誰かがいるかもしれない。いないかもしれない。どっちでもいい、なんて思えたらいいのに、心臓が微かに早鳴りしてるのがわかる。ドアノブに手をかけたとき、もう一度だけ姿見で全身をチェックした。ワンピースの裾、髪の毛の流れ、そして顔。鏡の中の自分が、小さく笑ってる。

夜風が冷たくて、でも嫌いじゃない温度だった。駅までの道を歩きながら、スマホの画面に映る自分の顔をちらっと見る。暗闇の中でも、リップの色だけがはっきりと浮かび上がってる。

会場に着いたら、きっと誰かが話しかけてくれる。くれなくても、私から話しかければいい。そんな簡単なことが、どうしてこんなに緊張するんだろう。改札を通り抜けて、ホームに降りる階段を下りながら、さっき塗ったマスカラが滲んでないか心配になる。でももう確認してる暇はない。

電車が滑り込んでくる音。ドアが開いて、人の流れに押されるように乗り込む。窓ガラスに映った自分の顔は、照明の加減でさっきよりも大人びて見えた。

パーティー会場の住所をもう一度確認する。あと三駅。着いたら、どんな顔で入ろう。
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組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:上辻 敏之

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