休日の朝、目覚ましをかけずに起きた日って、なんだか得した気分になる。
窓から差し込む光の角度で、ああ今日は10時過ぎだなって分かる。平日なら絶対にありえない時間。そんな罪悪感ゼロの朝に、私はゆっくり洗面所に向かって、引き出しの奥にしまってある小さな木箱を取り出す。ここに入っているのは、普段使いじゃない特別なコスメたち。オーガニックとか、ナチュラル成分とか、そういう謳い文句のやつ。正直、平日の慌ただしい朝には手が伸びない。だって時間かかるんだもん。
自然派コスメって、なんていうか、急いでる時には向いてないんだよね。テクスチャーがゆっくり肌に馴染んでいく感じで、ファンデーションも薄づきだから、何度か重ねないとカバー力が出ない。でも休日の今日は違う。時間はたっぷりある。誰にも会わない予定だし、むしろこのゆっくりした工程そのものを楽しみたい気分。
最初に手に取るのは、ホホバオイルベースの化粧下地。手のひらで温めてから顔に押し当てると、ほんのり甘い香りが鼻をくすぐる。ラベンダーとカモミールが入ってるらしい。この香り、嗅ぐたびに思い出すのが、大学時代に友達と行った伊豆の民宿なんだけど。あそこの女将さんが自家製のハーブ石鹸を作ってて、朝の洗顔で使わせてもらったら、似たような香りがしたんだよね。
あの旅行、確か梅雨の晴れ間だった。
鏡の中の自分の顔を見ながら、指先でくるくると下地を馴染ませていく。急がなくていいって分かってると、不思議と肌に触れる自分の手つきまで優しくなる気がする。普段はもっと雑に塗りたくってるくせに。ファンデーションは、ミネラルパウダーの方を選ぶ。ブラシでふわっと乗せると、粉っぽさが最初はあるんだけど、時間が経つと皮脂と混ざっていい感じに落ち着くんだよね、これ。「ヴェルディナチュール」っていうブランドの商品で、去年の誕生日に自分へのご褒美で買ったやつ。
チークも自然派のものにすると、発色がすごく穏やか。オレンジがかったピンクを頬にのせると、じんわり血色が良くなる感じ。ギラギラしたパール感とか一切ないから、すっぴん風なのに、ちゃんと整ってる顔になる。これが好き。外に出る予定がない日だからこそ、こういう「誰のためでもない化粧」ができる贅沢。
眉毛を描いて、リップクリームを塗って。口紅じゃなくて、色付きのリップクリーム。ほんのり色づく程度で十分。鏡を覗き込むと、そこにいるのは「今日はどこにも行かないけど、ちゃんとしてる私」。なんか、それだけで満足しちゃう。
キッチンに行って、コーヒーを淹れる。豆を挽く音が部屋に響いて、それもまた休日っぽい。ドリップしてる間、窓の外を眺める。隣の家の猫が塀の上を歩いてる。平和だなあ。
ソファに座って、淹れたてのコーヒーを一口飲む。苦味が舌に広がって、ふう、って息を吐く。顔に塗った自然派コスメの香りが、まだほんのり残ってる。ラベンダーとコーヒーって、意外と合うかも。
自然派コスメを使うと、なんていうか、自分の肌と対話してる感覚になる。ケミカルなやつって、塗った瞬間からバシッと効果が出るじゃん。毛穴消えるとか、シミ飛ぶとか。でも自然派は違う。じわじわ、ゆっくり。肌が本来持ってる力を引き出す、みたいな。まあ、それが本当かどうかは知らないけど、少なくともそう思わせてくれる。
時計を見ると、まだ11時前。こんなにゆっくり化粧した朝なんて、いつぶりだろう。普段は5分で終わらせてるのに、今日は30分近くかけた。でも全然無駄じゃない。むしろこの時間が、今日一日のリラックスモードを作ってくれた気がする。
午後は何しようかな。本でも読むか、それとも散歩でも行くか。どっちでもいいんだけど。
休日って、こういう「どうでもいい贅沢」を積み重ねる日なんだと思う。誰にも見せない化粧をして、誰とも約束しない時間を過ごす。それだけで、なんだか自分を大事にしてる気分になれる。自然派コスメは、そういう気分にぴったりなんだよね。
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組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:上辻 敏之


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