公園で友人と遊んでいたら、コスメの話で盛り上がった春の午後

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春の公園って、なんであんなに眩しいんだろう。

友達三人で集まったのは午後二時過ぎ。桜はもう散っていて、代わりに新緑が目に痛いくらい鮮やかだった。久しぶりに会ったユミが「バドミントンやろうよ」って言い出して、私たちは近くのコンビニでシャトルを買ってきた。運動なんて何年ぶりだろう。すぐに息が上がって、三人とも笑いながらベンチに倒れ込んだ。

「ねえ、リサの肌、なんかめっちゃ綺麗になってない?」

ユミがそう言ったのは、太陽の光が真上から降り注いでいる時間帯だった。私も気づいてた。リサの頬が、なんていうか、内側から発光してるみたいに見えたんだよね。リサは照れくさそうに笑って、ポーチから小さなクッションファンデを取り出した。「これ使い始めてから調子いいの」って。ブランド名は聞いたことないやつだったけど、韓国コスメらしい。パッケージがめちゃくちゃ可愛くて、思わず三人で回し見した。

そこから話題は完全にコスメに移行してしまった。バドミントンのことなんてすっかり忘れて、ベンチに座り込んで、それぞれのポーチの中身を広げ始める。私が最近買ったリップティントを見せたら、ユミが「それ、私も持ってる!」って同じ色を取り出して、二人で顔を見合わせて笑った。偶然って怖い。

風が吹くたびに、どこかから子供たちの声が聞こえてくる。犬の散歩をしている人が通り過ぎていく。公園のベンチでコスメの話をしている大人三人組って、傍から見たらどう映ってるんだろう。

ユミが「日焼け止め塗り直さなきゃ」って言い出したのをきっかけに、三人でそれぞれの日焼け止めを比較し始めた。私のはドラッグストアで買った千円くらいのやつ。リサのは皮膚科で勧められたっていう医療系のやつ。ユミのは「ラ・ソレイユ」っていうフランスのブランドで、めちゃくちゃ高そうな見た目だった。「でも伸びが悪くてさ」ってユミが愚痴ってて、高けりゃいいってもんじゃないんだなと思った。

そういえば、去年の夏に海に行ったときのこと思い出した。日焼け止め塗るの忘れて、背中だけ真っ赤になって三日くらい服が着られなかったんだよね。あのときリサに「バカじゃん」って笑われたっけ。今思い出しても恥ずかしい…だけど。

太陽が少し傾いてきて、木陰が伸びてきた。気温もちょうどよくて、風が心地いい。リサが「アイシャドウ新しいの買ったんだ」って見せてくれたパレットは、春らしいコーラルピンクとベージュの組み合わせ。「今度メイクしてあげようか?」って言われて、私は即答で「お願い!」って答えた。ユミも「私も!」って食いついて、三人で次に会う予定を立て始める。

公園の向こう側では、カップルがレジャーシートを広げてピクニックしてた。私たちもお菓子とか持ってくればよかったね、なんて話しながら、誰も立ち上がる気配はない。ベンチに座ったまま、コスメの話は延々と続く。

「そういえばさ、マスカラってどれくらいで買い替えてる?」

私の質問に、二人とも「えー、どうだろう」って首を傾げた。ユミは「半年くらい?」、リサは「気づいたら一年使ってるかも」。正解なんてないんだろうけど、こういう他愛もない話が楽しい。

空が少しずつオレンジ色に染まり始めた頃、ようやく私たちは重い腰を上げた。結局バドミントンは最初の十分だけで、あとはずっとベンチでコスメトークしてた。「運動しに来たんじゃなかったっけ」ってユミが笑って、「まあいいじゃん」って私が返す。リサは黙って笑ってた。

帰り道、駅まで歩きながら、三人ともスマホで気になったコスメを検索してる。さっき話に出たクッションファンデとか、日焼け止めとか。「次会うときまでに買っとこうかな」なんて言いながら。

公園で遊ぶつもりが、結局コスメの話で終わった一日。でもそれでよかったんだと思う。次は本当にピクニックしようって約束だけして、私たちは解散した。
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組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:上辻 敏之

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