目が覚めたとき、カーテンの隙間からやわらかい光が斜めに差し込んでいた。4月の朝は、まだ少しだけひんやりしていて、それがかえって心地よい。今日は休日だ、と気がついた瞬間、体がふっと軽くなる感覚がある。アラームも、予定も、誰かに見せるための顔も、今日はいらない。
洗面台の前に立って、いつもとは違う時間の流れを感じながら、引き出しを開ける。そこに並んでいるのは、普段の「仕事用」とは少し違うコスメたち。
2026年のメイクトレンドは、素肌感ベース×部分強調へと大きくシフトしている。
それを知ってから、休日の自分のためのメイクが少しだけ変わった。
スキンケアをていねいに済ませる。化粧水をなじませるとき、両手のひらで顔を包むように押さえる。ひんやりとした液体が肌に吸い込まれていく感触が、なんとも言えず好きだ。子どもの頃、母がクリームをていねいに顔に塗っていた後ろ姿を、なぜかこういうときに思い出す。あのときはまったく意味がわからなかったけれど、今はその静かな儀式の意味が、少しだけわかる気がする。
下地は薄く、ほんとうに薄く。
ナチュラルメイクでは、厚塗りを避け、薄づきのファンデーションやBBクリームを選ぶと、肌本来の質感が活かされ、自然な透明感が出る。
今日選んだのは、架空のオーガニックコスメブランド「フォレスタ・ボタニカ」のスキントーンセラム。テクスチャーはとろりとしていて、指先でなじませるたびに、ほのかなカモミールの香りが鼻をかすめる。これが好きで、休日の朝だけ使っている。
チークは、コーラルベージュをほんのりと。
淡いコーラルやベージュピンクなど、一見チークをつけていないかのような、自然な血色感が理想的だ。
大きめのブラシを頬の高いところにふわりと当てると、鏡の中の自分がほんの少し、生き生きして見えた。
リップは迷った末に、くすんだローズ色を選ぶ。
「ナチュラルに見えて実は計算されている」という軽やかなアプローチは、春のリラックスしたムードにぴったりだ。
指でぽんぽんとなじませると、唇が噛んだような自然な色になる。このひと手間が、なんだか好きだ。
アイメイクは、ほとんどしない。
まぶたに血色感を出すだけを意識しながら仕上げるのが、2026年春らしいナチュラルなアイメイクだ。
コーラルのアイシャドウをアイホールにさっと乗せるだけ。マスカラも今日は省略しようかと思ったが、一度ブラシを持ったら、うっかり両目に塗ってしまっていた。あれ、省略するつもりだったのに——と心の中で小さくツッコむ。まあ、いいか。
仕上がりを確認して、鏡から少し離れる。
自分に似合うもの、ライフスタイルに合うものだけを選んで、自分らしいメイクを楽しむこと。それが2026年における、最高のトレンドだ。
今日の顔は、誰かに見せるためのものじゃない。ただ、自分が気持ちよくいるためだけのメイク。
窓の外では、春の風が木の葉を揺らしている。コーヒーを淹れながら、今日一日をどう過ごそうかと考える。リラックスした休日に、自分のためだけにコスメを開く時間は、思いのほか豊かで、静かで、そして少しだけ誇らしい。特別な場所へ行くわけでも、誰かに会うわけでもない。それでも鏡の中の自分は、今日いちばん、自分らしく見えた。
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組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:上辻 敏之

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