太陽の下で遊ぶ日のコスメ選び――公園が、特別な場所になった午後のこと

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空が高くなってきた九月の終わり、午後二時を少し回ったころ、わたしたちは緑川中央公園のベンチにシートを広げていた。友人のリナが「ここ、日当たりがいいね」と言いながら、持参したバスケットからサンドイッチを取り出す。その仕草がなんだか絵になって、思わず写真を撮りたくなった。

太陽はまだ高く、芝生の上にくっきりとした影を落としている。九月とはいえ、日差しはまだ夏の名残りをひきずっていて、肌にじんわりとした熱を感じる。風だけが少し秋めいていて、草の匂いを運んでくる。公園で遊ぶというのは、子どものころは当たり前だったのに、大人になるとなぜかちょっと特別なことのように感じてしまう。

思い返せば、小学校のころ、近所の公園でよく缶蹴りをしていた。夕方になっても帰らなくて、母に何度叱られたかわからない。あのころは太陽の傾き加減で時間を読んでいた。スマートフォンなんてなかったから、空の色が全部だった。

今日のメンバーは四人。リナ、ミキ、ユウコ、そしてわたし。誰かが「公園でゆっくりしようよ」と言い出したのがきっかけで、特に目的もなく集まった。フリスビーを持ってきたのはミキで、最初の一投げで見事に池の方向へ飛ばしてしまい、全員で三秒ほど沈黙した。本人が一番驚いていたのが、なんとも微笑ましかった。

そんな午後に、意外と話題になったのがコスメのことだった。「外で遊ぶとき、メイクどうしてる?」とユウコが聞いたのがきっかけで、日焼け止めの選び方から、崩れにくいベースメイクまで、話がどんどん広がっていった。公園で遊ぶ日のコスメ選びって、実は奥が深い。

屋外で長時間過ごすなら、まず日焼け止めは外せない。太陽の紫外線は、曇りの日でも地表に届いている。SPF50以上のものを選び、二時間おきに塗り直すのが理想だ。ただ、遊んでいると塗り直しを忘れる。これはもう、ほぼ全員の共通課題だと思う。わたしも今日、気づいたら三時間以上塗り直していなかった。

リナが愛用しているのは、「ルミエール・ソレイユ」というブランドの日焼け止めミスト。名前からしてフランスっぽいのに、実は国内の小さなコスメブランドで、テクスチャーが軽くてベタつかないのが特徴らしい。「公園で遊ぶ日はこれ一本持ってくるだけで安心」と言いながら、芝生の上に寝転がったまま顔にシュッとスプレーしていた。その姿があまりにも自然で、わたしも思わず「それ貸して」と手を伸ばした。

ミストタイプの日焼け止めは、メイクの上から使えるものが増えていて、外で遊ぶ日のコスメルーティンをぐっとシンプルにしてくれる。ファンデーションを厚く塗るより、薄めのベースに日焼け止めを重ねる方が、汗をかいても崩れにくいとミキが言っていた。確かに、公園で遊んでいると汗はかく。太陽の下では特に。

リップはグロスよりマットな方が持ちがいい、というのはユウコの持論だ。「グロスは風に乗った砂がくっつく」と言われて、全員が「あ、それある」と頷いた。公園あるあるかもしれない。

午後三時を過ぎると、太陽の角度が少し変わって、芝生に伸びる影が長くなってきた。風がさっきより涼しくなって、ユウコが薄いカーディガンを羽織る。その動作がゆっくりで、なんとなく時間が落ちてくるような感じがした。遊ぶということは、こういう時間の流れ方をしているときに、いちばん似合うのかもしれない。

公園で遊ぶ日のコスメは、「崩れないこと」より「気にしないでいられること」を優先した方がいい、というのが今日の結論だった。完璧なメイクより、太陽の下で笑っている顔の方が、ずっときれいに見えるから。
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組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:上辻 敏之

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