五月の午前十時。空は青を通り越して、どこか白みがかったほどの明るさで広がっていた。待ち合わせの公園に着いたとき、すでに友人たちはレジャーシートを広げていて、風に揺れる木の葉の影がシートの上でちらちらと踊っていた。
太陽は高く、容赦ない。日焼け止めを塗り忘れたことに気づいたのはちょうどそのとき——カバンを開けて、コスメポーチをごそごそと探しながら、「あ、今日に限って」と心の中でひっそりツッコんだ。結局、友人に借りた「ルミエール・ソレイユ」という聞き慣れないブランドの日焼け止めを腕に伸ばしながら、まあいいか、と芝生に腰を下ろした。
遊ぶということが、こんなにも単純に気持ちいいと気づいたのは、いつ以来だろう。子どもの頃、近所の公園で夕暮れまで鬼ごっこをしていた記憶がある。膝を擦りむいて泣いた日も、砂場で作った城が崩れて悔しかった日も、全部が今より少し大きく感じられた。あの頃の公園は、世界そのものだった。
芝生の上では、友人のひとりがバドミントンのラケットを振り回している。ラケットとシャトルが当たる、軽やかな音。風が吹くたびにシャトルがふわりと流れ、笑い声が起きる。もうひとりはブルーベリーレモネードを紙コップに注いで、「飲む?」と差し出してくれた。受け取った瞬間、冷たさが手のひらに伝わってきて、それだけで少し体温が下がった気がした。
太陽の光は正直で、肌の上に均等に降り注ぐ。コスメを選ぶとき、屋外でどう見えるかを意識する人は多いけれど、公園の昼間の光の下では、どんなに丁寧に仕上げたベースメイクも、笑顔の前には関係なくなってしまう。汗が滲んでも、ファンデーションが少しよれても、それより大事なことがそこにはある。
遊ぶ日のコスメに求めるのは、完璧な仕上がりではなく、一日を一緒に過ごせる耐久性と、素肌のような軽さだと思う。紫外線カットはもちろん必要だ。でも、それ以上に大切なのは、塗っていることを忘れられるくらいの自然さかもしれない。重ねすぎず、崩れを気にしすぎず、ただ風の中にいられること。
午後になると、太陽は少し西に傾き、木陰が長くなった。誰かが「もう少しだけ」と言って、また走り出す。芝生の青い匂いが、汗と混じって鼻をかすめる。靴の中に小石が入ったような、あの少しだけ不快で、でも不思議と愛おしい感覚。
公園で遊ぶ時間は、何かを達成するためのものじゃない。ただそこにいて、笑って、少し疲れて、また笑う。それだけのことが、日常の中でいちばん遠くにあったりする。
帰り道、鏡を見たら日焼け止めを塗り忘れた首だけが、うっすら赤くなっていた。コスメ選びの失敗談としては、なかなか笑えるオチだと思う。でもその赤さも含めて、今日という一日は、ちゃんと太陽の下で遊んだ証拠だ。
#曜日コスメ
#今日のメイク
#メイクのある暮らし
#コスメ好きさんと繋がりたい
#毎日メイク
#気分で選ぶコスメ
#週末メイク
#デパコスとプチプラ
#コスメレビュー
#美容好きと繋がりたい
#日刊ブログメーカー
組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:上辻 敏之

コメント