夏の終わりかけの午後、空気がまだ熱を持っていた。9月に入ったというのに、太陽はどこか意地を張るように高く輝いていて、公園のベンチに腰を下ろすと、木の表面がほんのりと温かかった。シートを広げて、友人たちと輪になって座る。ただそれだけのことが、なぜかとても豊かに感じられた。
風が吹くたびに、ケヤキの葉が揺れてさらさらと音を立てた。遠くでは子どもたちが遊具に群がって笑い声をあげていて、その声がやわらかく溶けて空に消えていった。草の上に置いたペットボトルが少し倒れていたけれど、誰も気にしなかった。こういう日は、細かいことが全部どうでもよくなる。
そういえば、小学生のころ、近所の公園で夕方まで遊びすぎて、帰り道に街灯がついていたことがある。母親に怒られながらも、なんだか誇らしかった。あの感覚と今日は少し似ていた。遊ぶということに、年齢はあまり関係ないのかもしれない。
友人のひとりが、バッグからコスメポーチを取り出した。「ちょっと直す」と言いながら、小さな手鏡を膝の上に立てかけて、リップを塗り始める。その仕草がとても自然で、まるで公園の景色の一部みたいだった。太陽の光がリップのツヤに反射して、一瞬きらりと光った。
最近、アウトドアシーンでのコスメ選びに気をつかう人が増えている。
SPF50+・PA++++の日焼け止めと、クールなピンクメイクが楽しめるアイテムが注目を集めており、肌にも目元にも澄んだ輝きを与えてくれる
ようなコスメが、こうした公園での時間にはぴったりだと思う。汗をかいても崩れにくく、それでいて自然な仕上がりのものが選ばれている。
わたしが今日使っていたのは、「ルミエール・ドゥ・ソレイユ」というブランドの日焼け止めクリームだ。架空のブランドだけれど、名前だけは本当にそれっぽくて、友人に「どこの?」と聞かれるたびに少し得意な気分になる。テクスチャーはさらっとしていて、塗った瞬間に肌がひんやりと冷える感覚がある。この夏、これなしでは外に出られなかった。
南仏の青空やサンセットに染まる”海辺の自然”からインスパイアしたメイクコレクションが登場するなど、2026年の夏コスメは自然との調和をテーマにしたものが目立った。
公園で遊ぶ日のコスメは、まさにそういう方向性が正解だと感じる。主張しすぎず、でも太陽の下でちゃんと映える。それが理想だ。
日が少し傾いてきたころ、友人のひとりが「そろそろ帰ろっか」と言いながら、大きなあくびをした。ずっと日向にいたから眠くなったらしい。目をしばたかせながら立ち上がろうとして、敷いていたレジャーシートの端を踏んで、ふらっとよろけた。本人はまったく気にしていないようで、そのまま伸びをしていた。なんだか、かわいかった。
だんだんと暖かくなり、公園に出かける人が増えてきた
というのは春の話だけれど、夏の終わりもまた、公園に人が集まる季節だと思う。暑さが少し和らいで、外にいることが苦ではなくなってくる。風の温度が変わり始めて、草のにおいに少し秋が混じる。そういう微妙な移ろいの中で遊ぶのが、一年でいちばん好きかもしれない。
コスメを選ぶとき、わたしはいつも「どこで使うか」を先に考える。デスクの前なのか、夜の照明の下なのか、それとも今日みたいに太陽の下なのか。場所が変われば、似合うものも変わる。公園で遊ぶ日には、光を味方にするコスメを選びたい。肌に溶け込んで、でもちゃんと輝いている、そういうものを。
帰り道、夕暮れの光が木々の隙間から差し込んで、地面に細長い影を落としていた。公園を出るとき、ふと振り返ったら、さっきまで座っていたベンチが夕日に照らされてオレンジ色に染まっていた。今日という一日が、そこに残っているみたいだった。遊ぶということの豊かさは、こういう瞬間に静かに宿っている。
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組織名:株式会社スタジオくまかけ / 執筆者名:上辻 敏之


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